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2008年05月29日

放熱の破片  vol.21

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そのパンチには迷いが無い。
 
 
5月26日、音田隆夫(一力)と新井恵一(高崎)の試合は予想通りの打撃戦でした。
 

入場の時、まっすぐと何かを見つめる音田さんの眼差しの力強さに、胸騒ぎを覚えました。
 
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試合開始のゴングが鳴ると、これしかないのだ と音田さんは打って出ます。

その戦い方には微塵の迷いもありません。そして、一発一発のパンチも迷い無く打ち抜くんです。

空振りした時の体力のロスを考えると、勇気のいる事です。

 
新井くんは、いつものように相手のパンチをうまく殺していたのですが、兎に角ぐいぐい前に出る音田さんに呑み込まれ、ダウンを喫します。
  

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2ラウンド以降、パンチの正確さでは新井君の方が上回っていたように見えましたが、音田さんは前に出てパンチを振り続け、ボディーブローで新井君に決定的なダメージを与え試合を決定づけました。

最終ラウンドにもダウンを奪い、試合終了のゴング。

ジャッジは、音田さんの勝利を支持。

 
 

新井くんは、いつも好試合をするのですが、勝ちきれない・・・。
相手の良さを殺す技は卓越していますから、勝ちきる強さが備われば一皮むけるのかもしれません。

 

音田さんは、これからもブンブンパンチを振り抜くでしょう。
その戦いざまに魅了されたいと思います。
 

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音田隆夫選手公式サイト 『天下一嘗』
http://onda.nobody.jp/
 
新井恵一公式サイト 『頑固一徹』
http://soul-de-punch.com/

2008年05月26日

東北山行 その15

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2008年05月24日

東北山行 その14

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2008年05月22日

放熱の破片  vol.20

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昨夜は、ホープフルファイトが後楽園ホールで開催され、8回戦3試合に、僕のいたボクシングジムの先輩、新田渉世さんのジムの選手が出場しました。
 

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セミファイナルの岳たかはし君は、昨年度の全日本新人王。

トリッキーな動きで相手を翻弄するのですが、パンチを完全に見切れているとは思えない時にノーガードになり、ひやりとします。
とはいえ、試合は完全に岳君のペースで、4ラウンドに相手が効いた瞬間を逃さず連打し、TKOしました。
 
チャンスを見逃さずに勝負をかけてストップを呼び込むのは、簡単な事ではありません。
お見事でした。
 
 
 
 
メインイベントには、一昨年の全日本新人王MVP黒田雅之君が登場。
 
試合の流れは支配しているのですが、ガッツとスタミナで前進をやめない相手に手こずり、8ラウンド判定勝利でした。
 
黒田君は、“ゾクッ”とするようなタイミングで鋭いカウンターを打ち抜くパンチャーで、その姿は、居合いの達人とはこういう人なのだろうと思わせるんです。
 
  
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左のリードブローとそれに続くまっすぐに伸びる右のパンチを軸に戦えれば、距離を支配出来るのですから、得意の左フックのカウンターも自然と当たるようになって、この夜もKO出来たのではないかと感じました。

これからキャリアを積むうちに、もの凄いボクサーになるのだろうと、わくわくさせてくれる数少ないボクサーです。
 
 

新田ジムの長男坊的存在 西 禄朋君は、2ラウンドに痛烈なパンチを食らいTKO負けを喫しました。
 
ボクシングワールドのコラムで新田さんが書いているように、新田さんにとって思い入れのある選手の一人。
 
その彼がダウンし、タオルを投げ込んだ新田さんの気持ちはどれほどの思いだったのだろうか・・・。

あの深いダメージでは、タオルを投げても投げなくても、勝ち目の無い状態、レフェリーも続行は許さなかったでしょう。
元ボクサーだった新田さんにすれば、タオルを投げられたくない選手の気持ちは痛い程わかるはずです。

それでも英断を下したその心中は、大きな肉体的ダメージを残さずにリングを下りれれば、すぐに次に向けて動き出せる、西くんに対しての期待の大きさだったんじゃないか、そんな風に感じます。

 
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月刊ボクシングワールドオフィシャルサイト BOX-ON!
連載コラム「ショーセイの リング人生道場」
 
http://boxon.jp/column/001301.php
 
http://boxon.jp/column/001961.php
 
http://boxon.jp/column/002641.php
 
http://boxon.jp/column/002899.php
 
 
新田ボクシングジム オフィシャルサイト
http://www.nittagym.com/


GAKU's STORY vol.1 プロボクサー岳たかはしのオフィシャルブログ
http://gaku422.blog46.fc2.com/

東北山行 その13

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2008年05月20日

光文社 FLASH(フラッシュ)

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女子ボクシングの記事を掲載して頂きました。

2008年05月19日

Heart Beat Photograph Vol.44

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東北山行 その12

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2008年05月18日

東北山行 その11

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2008年05月17日

東北山行 その10

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2008年05月15日

浜口京子 vol.19

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初めて公式試合を撮影させて頂いたのは、駒沢体育館で開催されたクイーンズカップ。

会場のムードはボクシング会場とは異っていても、戦いの前にアスリートが発する空気はボクサーのそれと同じだ。
 
少しづつ、静かに戦闘態勢に入る浜口京子選手にむけて、シャッターを切りはじめた。

ムエタイジム Vol.30

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東北山行 その9

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2008年05月14日

東北山行 その8

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自分が安全な所にいて得られる充実感など、私はいらない。
 

2008年05月12日

東北山行 その7

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手袋と手の隙間に入り込んだアブに食らった一撃が、私の手をドラえもんにした。

2008年05月10日

東北山行 その6

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2008年05月09日

東北山行 その5

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2008年05月06日

東北山行 その4

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ブナの森を一人で歩いていると、不思議な畏れを感じる。
 
人間以外の動物の視線を感じているような、木々に見られているような、何とも言えない怖さだ。
 
まるで、山の神様の手のひらで彷徨っているような気持ちになる。

2008年05月05日

東北山行 その3

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2008年05月04日

東北山行 その2

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東北山行 その1

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Profile

山口裕朗(やまぐちひろあき)
1999年プロボクサーとして17戦10勝(6KO)7敗の戦績を残し引退後、2002年 「サンデー毎日」で写真家としてデビュー。
2005年 ボクシング引退後、撮り続けている、かつての対戦 相手達の写真を、写真展『放熱の破片(かけら)』で発表。
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