<写真は2002年ギリシア世界選手権のものです>
僕が撮影をさせて頂くようになる前年の2001年・2000年の2年間、世界選手権を制覇出来ず壁にぶつかっていた浜口京子さんは、2002年の世界選手権で見事に王座に返り咲きました。
その過程をほんの少しですが撮影させて頂けた事、光栄に感じています。
アテネオリンピックからの4年間、本当に苦しく険しい道のりだったと思います。
その険しい道を少しづつ這い上がり、昨日の笑顔を見せてくれました。
テレビの前で、涙が止まりませんでした。
北京オリンピックでの銅メダル獲得、心からおめでとうございます。
浜口京子オフィシャルサイト
http://hamaguchi-kyoko.com/
2002年 ギリシアのハルキダで開催された女子レスリング世界選手権を撮影しに行った。
この大会は、浜口京子選手にとって再起を懸けた大会であり、僕にとっても浜口京子さんが世界のトップに返り咲く姿を目の当たりにする大きなチャンスだった。
ハルキダは、アテネから少々離れた田舎町。
オリーブ畑に囲まれたのんびりした空気とギリシア人の明るさが、気負うことなくカメラを手にさせてくれた。
2002年、釜山で開催されたアジア大会を撮影しに行った。
写真学校を卒業して、アルバイトをしながら写真の仕事をつくろうと必死だった当時、どこに買ってもらえるか、何のあても無く海外の世界大会に行くというのは懐が痛んだが、行かなければ写真は撮れない。
ただ、浜口京子さんが這い上がる姿を撮りたい気持ちだけで飛行機に乗った。
その当時の状況から、這い上がろうとする自分の姿を浜口京子さんに重ね合わせながら・・・。
初めて公式試合を撮影させて頂いたのは、駒沢体育館で開催されたクイーンズカップ。
会場のムードはボクシング会場とは異っていても、戦いの前にアスリートが発する空気はボクサーのそれと同じだ。
少しづつ、静かに戦闘態勢に入る浜口京子選手にむけて、シャッターを切りはじめた。
何度か浅草にあるアニマル浜口トレーニングジムに足を運び、トレーニングを撮影させて頂いた。
浜口京子の鋼のような筋肉は、たゆまぬ努力の裏打ちがあることを目の当たりにした。
アニマル浜口トレーニングジム
http://www.saturn.dti.ne.jp/~lewis/atg/atg1.htm