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放熱の破片  vol.7

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  ”不動心”

僕は、この言葉を忘れません。

 

昨夜は、”不動心” 坂本 博之さんのラストファイトでした。
 
セミファイナルの日本スーパーフェザー級タイトルマッチが、3ラウンドにチャンピオン小堀 佑介が1位のチャレンジャー 大之伸 くま を激しくノックアウトした好試合で、超満員の後楽園ホールは熱気に溢れかえります。

そして、『新世界』が流れ、坂本さんの入場です。
これほどまで後楽園ホールを一体感で包み込むボクサーは、ほとんどいないのではないでしょうか。
 

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リングで戦う姿に、往年の煌めきはなく、引退試合の相手としてよばれたタイ人選手に分の悪い試合展開になっているように感じました。

結果は偶然のバッティングで坂本さんが目の上をカットしたため、負傷判定になり、引き分けでした。 
 
僕には、勝ちでも負けでもどちらでもよかったんです。
坂本博之さんが戦う姿を網膜に焼き付ける事ができれば、それでよかったんですね。
 

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ボクサーとしても、人間としても、僕は坂本さんのファンです。
 
会場がお客さんでいっぱいなら、試合後の控室も記者の方々でいっぱいでした。
取材する人間にも、いつも心配りをしてくれる坂本さんは、記者の方々にも愛される男です。
 
 

”不動心”坂本博之さん、お疲れさまでした。
 
 

熱い戦いをありがとうございました。 

 
 

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坂本博之オフィシャルサイト
http://sakamoto.kadoebi.com/
 
 
こころの青空基金
http://www.kadoebi.com/aozora/
 

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Profile

山口裕朗(やまぐちひろあき)
1999年プロボクサーとして17戦10勝(6KO)7敗の戦績を残し引退後、2002年 「サンデー毎日」で写真家としてデビュー。
2005年 ボクシング引退後、撮り続けている、かつての対戦 相手達の写真を、写真展『放熱の破片(かけら)』で発表。
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