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フィリピン日誌 11月15日

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土山君は残念ながら判定で敗れました。

土山直純君は、先天的な病気で、幼少の頃に右足首から下を切断し義足になりました。
日本では、プロになる資格が得られず、フィリピンのリングで戦っています。

 
後楽園でのボクシング興行は、大体全試合のトータルラウンドが50ラウンド以下なのですが、この日の興行は86ラウンドあり、ラウンド間のインターバルや選手入場の時間を含めると6時間を超える興行になります。

第1試合開始が16時ですから、順調に進行すれば22時に終われるはずでした。
しかし、うまく進むはずもなく、KO決着が多かった訳でもなく、全試合が終了する頃には日にちが変わろうとしていました。

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今日のマニラは雨。
昼過ぎに起きだして、電車に乗ってふらふらとしてきました。
初めての場所を訪れ、今度来た時には、ゆっくりと歩いてみたいな。 
 
土山君が敗れ、残念ですが、マニラ滞在は楽しかったです。

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激しい打合いに、会場からは大歓声と両選手への賞賛が絶えませんでした。

フィリピン日誌 11月13日

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マニラは人と車でごった返しています。


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明日の試合の前日計量があり、フィリピンのコミッション(GAB)のあるマカティまで行きました。
 

ホテルのあるパサイのタフトアベニュー駅から、MRTという電車に乗ってアヤラ駅まで行くと、高層ビルやショッピングモールがある光景に変わります。

マカティは、裕福な人たちが多い様子が、道行く人たちの身なりでわかります。

 
計量の終わった土山君は調子が良さそうで、日本語のメニュー表があるラーメン屋さんでおいしそうに麺を頬張っていました。
 

明日、良い内容で良い結果が出せるよう祈るだけです。

 
土山君達と別れてから、あてども無くマカティの町を徘徊しましたが、すぐに飽きてしまい、ホテルの近所にあるバクラランマーケットに行ってみました。

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バクラランは庶民のマーケットで、マカティとは違う人達で溢れかえっています。
 

路地裏に入り、レンズを向けると、皆スマイルで応えてくれます。

『俺も撮れ』
 
と言われる事もしばしばあるくらい、フィリピンの人達は写真に写ることが好きなようです。
 

写真を撮りながらうきうきしてきてしまいました。

写ってくれる人達が楽しんでくれるというのは、なんだか嬉しいんですね。
 

そうこうしているとすっかり薄暗くなってきたので、ホテルに帰り、ビールを飲みながら明日の取材の準備などをしております。
 
 

マニラは大都会で、ストレスになる事もありますが、それでも南国の人達は最高です!



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フィリピン日誌 6月18日-23日

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 18・19日はマニラに所用がありました。
 

 排気ガスもすごいし、何かにつけて交渉しなくてはいけないのも、次第にうんざりしてきます。

触れ合えば親しみやすい人達も、お金が絡むと生臭い人間くささを前面に出す人が少なくない大都会は、ショッピングや夜遊びに全く興味のない僕にすれば、長く滞在したい所ではないんですね。


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 今回のフィリピン行の目的は完了したので、20日からマニラ近郊のリゾート地 ミンドロ島 プエルト・ガレラという所に行く事にしました。
 

マニラからバスで3時間ほど南に走り、バタンガス ピアー港まで行きます。そこから目的地のホワイトビーチまでのボートに乗り込み1時間も揺られると到着です。


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ちょうど夕暮れ時に到着し、早速海に入りました。
 
 

水面にポカリと浮かび、赤く染まった空を呆然と眺めていると、肺を黒く染めるタバコのヤニのように僕の深淵にこびりついている日頃の由無し事を、青い水が侵食してくれるような気持ちになります。
  


 
ずーっとこうして、どこかに流れていきたいな・・・。  
 
 
 

 
残念ながら、ゆっくりと滞在する時間はなく、1泊でマニラに戻りました。

 

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フィリピンに行くと言うと、女性を買いにいくような発想をする方がいるようです。
今回もフィリピン行に関して、その類の話を冗談ぽくされることが数度ありました。
女性を買いにいく渡航もいいのかもしれませんが、そんなことよりも、フィリピンには、 
  

「青い空・色々な表情を持つ美しい海・爽やかな風、豊かな自然があって、人々の微笑みがある!」
 
 
僕は、そう言いたい。
 


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愛しのカガヤンデオロ vol.4

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愛しのカガヤンデオロ vol.3

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愛しのカガヤンデオロ vol.2

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愛しのカガヤンデオロ vol.1

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説明はできないのですが、なぜだか南国は居心地が良いです。
僕のDNAには、南国のものが入っているとしか思えないですね。
色黒の肌・顔のつくりからしても、間違いないでしょう。 
 

そんな愛しのフィリピン カガヤンデオロで撮って来た写真がまだまだあるので、アップします。
 
 
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フィリピン日誌 2月21日

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今日はフィリピン滞在最後の日です。
 
 

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松井さんにプールに連れて行ってもらいました。
庶民が買い物をするショッピングセンターで水着を購入してから、モトレーラーに揺られると、10分もしないうちに到着です。
プールの水は少し濁っていて、きれいとは言い難いものですが、僕たち以外に泳いでいる人のいないプールを独占できて、気持ちがいい!


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詳しくは書きませんが、この松井さんという方は実に魅力的な人物でして、話していてあきません。
のんびりと南国の日差しを浴びながら、水と戯れました。


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夕方に、浅野さんからご連絡を頂き、3人で海辺のレストランで食事をしました。
ほんの短い間でしたが、この2人と過ごす時間は、ずっと以前から知り合いだったかのような錯覚をおこしてしまうほど、自然に過ごせる時間でした。
ミクシィというソーシャル・ネットワーキング サービスで知り合った人たちと、こうした時間を過ごせた事、文明の利器に感謝です。


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この土地で、もう少し過ごしてみたいと心残りもありますが、明朝の便でマニラに向かい、乗り換えて夜帰国です。

土山直純くん、このカガヤンデオロに僕を導いてくれ、素晴らしい戦いを見せてくれてありがとう!
 
浅野さん・松井さん、お二人とも、異国での生活は大変な事もあるかもしれませんが、健康にご留意され、ますますのご多幸があらん事を心より祈念しております。
この数日間、本当にお世話になりました。
心からのありがとう! 
 
そして、暖かく僕を受け入れてくれたフィリピンの皆さん、ありがとう!!!


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フィリピン日誌 2月20日

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昨日、ホテルを変えて、町の中心街のホテルに移動してきました。


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 昨日まで宿泊していたホテルは、一泊2,200ペソ(5,500円)のホテルでした。
裕福な人たちが集まる、リムケッカイというショッピングモールに隣接し、部屋でインターネットも接続できるという好環境でしたが、何かが起きそうなときめきが持てず、貧乏旅行が好きな僕の肌には合わないようでした。
仕事も一段落ついたので、どうしてもインターネットが必要なわけではなくなったという事もあり、町の中心街にある、1,000円のホテルに移動したんです。
このホテルを紹介してくれたのは、カガヤンデオロ セービア大学医学部学生の、松井さんです。
松井さんは、実に魅力的な経歴をお持ちになる方で、このカガヤンデオロで学生になる経緯もとても興味深いものです。
きちんとした了解を頂いていないので、詳細は書くことは差し控えさせて頂きます。
 
 
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写真では渡辺 徹 氏のような笑顔をふりまいているこのお方ですが、英語・韓国語・ビサイ語(この土地の言語)と使いこなします。

松井さんのご学友が、この『カーサ クリスタリア ホテル』のオーナーの娘さんということもあり、宿泊代の値引きもしてくれました。
 
松井さんのこれまでのことやフィリピンの事等を、ジョリビーというファーストフードで話し込んでしまいました。
(フィリピンでジョリビーは、マクドナルドを抜く人気のファーストフードです。)
仕事を終えた浅野さんも合流し、ビリヤードに行きました。


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それから、ココンというマーケットの屋台村で、焼き鳥をほおばり、朝早い松井さんは、ここでご帰宅になりました。
お腹がいっぱいになったところで、マッサージにGO!!
マッサージといっても、イヤラシいお店ではなくって、普通のマッサージです。
フィリピンでは、冷房が豪華な気持ちになるものと思われているのか、マッサージ店も寒い!
せっかく快方に向かっていた体調が、少し戻ったような気がしました。
浅野さんの車で、ディープなカガヤンデオロの町をまわってきました。


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今滞在しているこの部屋は、とても居心地が良いです。
朝も、窓の下を通る車の音で目が覚め、町の喧噪に包まれている不思議なときめきがあります。
窓の外の眺めも、生活感に溢れています。
今日も、松井さんとランチをご一緒させて頂きました。
 
 
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その後で、あてもなくジプニーに乗って適当な所で下りて、適当に乗り継ぎ、なんとなく揺られていると、ホテルの近くに戻ってきていました。

このカガヤンデオロに何人の日本人が住んでいるのかはわかりませんが、浅野さんと松井さんに出会えた事は、インターネットの恩恵です。
明後日の帰国まで、のんびりと過ごします。
 
 
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追伸:土山直純くんの試合の記事を、22日発売『週刊文春』で掲載して頂けることになりました。
ご覧頂けましたら幸いです。

フィリピン日誌 2月18日

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う〜ん、スイ〜ツッ!
 
 
 
と、意味不明な空元気を振り絞ってみました。
 旅に出ると、必ずと言っていいほど初日に風邪をひいてしまいます。
今回も、いつも通り、マニラで風邪をひいてしまいました。
こう見えても、意外と繊細なのです。  
土山君の試合記事を、某雑誌で掲載して頂けるかもしれないので、ひとまずその話は保留させて頂き、写真を盛りだくさんにカガヤン日誌を書きたいと思います。
 
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フィリピン カガヤンデオロは、思っていたよりも涼しいです。
日差しは強いのですが、空気はそれほど暑くなくて、大きな建物の中はガンガンに冷房をきかせていて、温かさを感じるのは、昼の太陽の下だけです。
そんな訳で、体調は快方に向かいません。
追い打ちをかけるかのように、写真データを日本にメールで送らなければならなかったのですが、日本のようなインターネット環境はカガヤンデオロに用意されておらず、1枚添付するのに15分という時間がかかってしまい、昨夜は朝まで添付三昧でした。

 昼に電話で目が覚めました。海に遊びに行こうとお誘いして下さるその声の主は、ミクシーのカガヤンデオロコミュニティーで知り合うことができた浅野さんでした。
浅野さんは、日本の会社のカガヤンデオロ工場に駐在していらっしゃって、この町の事にとてもお詳しい方です。土山君の応援にも来てくださいました。
浅野さんの車で、海辺にあるおいしいレストランや、海水浴場、カガヤンデオロを一望できる高台、等々に連れて行ってもらいました。
 
 
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途中から、浅野さんのお友達のフィリピン人女性が4人合流し、添付三昧ナイトから解き放たれた開放感から、
 
「よ〜し、今夜はいっぱいビール飲んでやるもんね!!」

と意気込んでいたら、日本から連絡があり、昨夜の添付三昧の結晶のほとんどがうまく送れていない事が発覚し、今夜再び、添付三昧な夜を堪能しております。


明日から、カガヤンデオロの町を、ぶらぶらと散策してみます。
 

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浅野さん、なにからなにまでありがとうございます!!
 
 


おまけ

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フィリピン日誌 2月17日

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土山直純くん、2ラウンドKO勝ちです!!
 
詳細は後日書きます。
 
カガヤンデオロまで来てよかったです!!

フィリピン日誌 2月15日

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空港から一歩足を踏み出すと、ねっとりとまとわりつくような南国の空気に包まれた。
フィリピンは初めて来る国だが、タイに似た匂いがする。
何故かしら僕の気持ちは弾んだ。
 
 

トラブルに巻き込まれる危険性の低いエアポートタクシーのドライバーに、予約していたホテルを告げた。
今回は、仕事としての渡航なので、ノートパソコンやカメラ機材があるため、一泊500円前後の安宿を探すことはせずに、あらかじめホテルを予約しておいた。
ホテルまでの道中、ドライバーは「なに人か?」「いつまでいる?」と、ひっきりなしに話しかけてくる。
明朝早くにカガヤンデオロに行くのだと言うと、朝にホテルまで迎えにきてくれると言うではないか。
流しのタクシーと比べると、金額は相当高額だが、暗い時間に空港まで流しのタクシーで行くのはリスクが高いと感じ、お願いすることにした。
いい仕事がとれたドライバーは、ますます饒舌になり、「カガヤンデオロに何をしに行く?」と聞いてきた。
「友人のボクサーが試合をするのだ。」と伝えると、マニー・パッキャオの話になり、パッキャオの人気の高さを感じた。

チェックインをすませ、お腹がすいていたので、近辺を散策しながら食事ができるところを探した。
見知らぬ土地に来ると、できるだけ歩くことにしている。
タクシーでは車窓に流れゆく風景も、歩くことで感じることがたくさんあるからだ。
マニラのパサイという地域は、バンコクに似た匂いがたちこめる。
排気ガスの匂い・小便の匂い・どぶの匂い・屋台で売られるフルーツのにおい、様々なにおいが混ざり、何故だか懐かしいようなときめきを感じてしまう。
大きな通りの中央分離帯では、子供たちが木にロープでくくりつけたタイヤをぶら下げて、ブランコのような遊びに熱中している。

ふらりとショッピングモールに入り、最上階の食堂街でシュウマイとご飯を食べた。
しばらく街をふらつく。
日も暮れると、街灯の少ない街ではコンビニエンスストアの灯りがひと際輝いて見える。
薄暗い街には、娼婦とおぼしき女たちが立っていて声をかけてくる。
いかがわしさを感じない街に、何の魅力も感じない。
人のにおいも、マニラには溢れかえっていそうだ。
残念だが、明朝5時10分のフライトでカガヤンデオロに行く。
もっとマニラを歩いて、街のにおいに身を投じていたい、そう思った。
 
いよいよ、明日は土山直純くんの試合だ。

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Profile

山口裕朗(やまぐちひろあき)
1999年プロボクサーとして17戦10勝(6KO)7敗の戦績を残し引退後、2002年 「サンデー毎日」で写真家としてデビュー。
2005年 ボクシング引退後、撮り続けている、かつての対戦 相手達の写真を、写真展『放熱の破片(かけら)』で発表。
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