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写真家  関根虎洸さん

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この人と出会っていなければ写真を辞めていただろう・・・。

 
僕にはそんな大切な先輩がいます。
 


先日、写真の先輩であり、ボクシングの先輩でもある関根虎洸(せきね ここう)さんと、お会いしました。
 

関根さんとの出会いは、僕がボクサーを引退した1999年、かつてのジムメートの写真を撮りに後楽園ホールに足を運んだ時でした。
 

後楽園ホールの控室前の狭い廊下には、長椅子が並んでいて、そこに座っていた方が、
 
 

「山口くんだよね? 関根です。」
 
 

と、声をかけてくれたんです。
 

この頃、関根さんは、現役ボクサー兼カメラマンとしてご活躍されていて、お名前は存じ上げていたのですが、どのような方なのかは、全く存じ上げませんでした。

 
それからは、関根さんのご活躍ぶりを雑誌や本で拝見し、話題性だけでなく、いかに力のあるカメラマンなのかという事がわかりました。


 
関根さんも僕も、同じフェザー級(57.1kg)を主戦場とし、そして、河田 喜代治選手と小宮山 宏選手、共通の対戦相手が二人いた事も、不思議なご縁を感じます。

 

2001年、写真学校を卒業し、スタジオマンとして働きだしたのですが、どうにも馴染めず、10日間でドロップアウトしてしまい、この先どうしたらいいのか途方に暮れ、いつものように関根さんに電話をすると、優しいお言葉で僕の選択を肯定してくれました。
 
 
いつも、僕が選んだ事を肯定してくれる関根さんの優しさに甘えていましたし、背中を押してほしい時に、関根さんにそっと背中を押してもらってきたような気がします。

 
 
 
 
リングの中にある作り物じゃない熱狂を知り、今は写真の道で、僕の何歩も先を駆けて行く関根さんは、僕にとって、とても とても 大切な存在です。


 

この日は、小1時間くらいでしたが、お互いが取り組んでいる対象についてお話させて頂けて、本当に良かった。


 

関根さんを紹介しているページ
http://career.biglobe.ne.jp/gyokai/index_09.html

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Profile

山口裕朗(やまぐちひろあき)
1999年プロボクサーとして17戦10勝(6KO)7敗の戦績を残し引退後、2002年 「サンデー毎日」で写真家としてデビュー。
2005年 ボクシング引退後、撮り続けている、かつての対戦 相手達の写真を、写真展『放熱の破片(かけら)』で発表。
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