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写真展 山口裕朗 写真展  心打瞬撮 Heart Beat Photograph ~戦いのうたを聞け~

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山口裕朗 写真展
心打瞬撮 Heart Beat Photograph
~戦いのうたを聞け~






これはボクシングよ
  
  相手殺すの 
  
  相手殺すの
  
  だから、どのくらいケガするかわからないの。 
  でも、ケガする前に僕のアドバイスは
  
  イケッ!   殺せよ!
  
  まぁ 僕の殺せ言うたら ぶっ飛ばして!


 
5人の世界チャンピオンを手がけた名伯楽、エディー・タウンゼントさんがドキュメンタリー番組の中で言い放った言葉だ。
「殺す」というあまりに強烈な言葉は、当時ティーンエイジ初期にあった私の心をつかんで離さなかった。
そして、強さに憧れた少年は、気がつけば全てをボクシングに捧げていた。

 

 プロボクシングにおける最高の成果は、的確な打撃を相手の急所に打ち込んで昏倒させることだ。
必倒のパンチの向こう側で静かに待ち受ける 死。
 
全てを捧げてきても答えてはくれない勝負の世界、失うものの大きさを思えば思うほど恐怖は膨らむ。
 
戦いの道を選んだ己の存在を証明するには、全ての努力を傾けて技術を磨き、ボクシングに対して無条件の献身と奉仕を行う。
 
そして、確信を持って上がった決闘の舞台、放ったパンチが相手の顔面に吸い込まれていくようにヒットする。
 
 
”スコーン”と抜けるような拳の感覚。
 
 
相手は立ち上がれずに目の前に手をついている。
 
勝者は俺の強さを見ろとばかりに雄叫びをあげ、足元には、栄光へ続く道を照らす細い明かりが灯される。
 
敗者に待ち受けているのは、漆黒の暗闇。 
 
 
 
ボクシングは残酷だ。
 

 
 
飢えで死ぬ事がほとんど無い現在の日本で、自ら生み出した心の渇きを癒すのは、真紅の血でしかないと思いつめ、寒風吹きすさぶ荒野に身をさらしながらパンチを放つ。
 
 
 
 
 
 
それがボクサーという生き方である。


 
 
 
 

2011年 7月15日(金)~8月14日(日) 
 
BAR Ba (バー バ)
住所:東京都渋谷区富ヶ谷1-52-10 ハーモニーハウス4F
※小田急線代々木八幡駅/地下鉄千代田線代々木公園駅1番出口(八幡口)から徒歩1分
駅前のとんかつ諏訪を曲がり30m先左の螺旋階段を登った4階 ピンクのライトが目印。 
 

地図 
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電話番号:080-4298-4550 
営業時間:月~土 20:00~LO26:00位
日曜営業の日もあり、詳細は当サイト、若しくはBaのtwitterをご確認ください。
 
http://twitter.com/#!/yoyogihatimanba

 
 
 
*飲食店での展示となりますのでドリンクのオーダーをお願い致します。
  
 
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Profile

山口裕朗(やまぐちひろあき)
1999年プロボクサーとして17戦10勝(6KO)7敗の戦績を残し引退後、2002年 「サンデー毎日」で写真家としてデビュー。
2005年 ボクシング引退後、撮り続けている、かつての対戦 相手達の写真を、写真展『放熱の破片(かけら)』で発表。
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