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放熱の破片  vol.14

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あなたの男泣きにもらい泣きです。

昨夜・今夜と、2夜続けて好試合は続くものです。
 
WBC世界フライ級タイトルマッチ、チャンピオン ポンサクレック・ウォジョンカム(タイ)は、世界フライ級史上最多防衛回数17回を記録し、今夜防衛に成功すれば、自己記録更新18度目の防衛戦でした。
難攻不落の安定チャンピオンと言う事ですね。
 
その王座に挑む内藤大助さん(宮田ジム)は、過去ポンサクレックに2度挑み、惨敗していて、今日が3度のチャレンジです。
内藤さんの戦績は30勝(20KO)2敗2分け、2つの敗戦はポンサクレックに喫したものですが、それ以外に負けはなく、高いKO率が示す通り、ハードパンチの持ち主です。

そして、チャンピオン有利の下馬評を覆し、3-0の文句無しの判定をものにして、内藤さんが新チャンピオンになったんです。
僕の勝手な感想では、果敢に前進して、ペースをもぎ取りにいった1ラウンドがこの試合で最も重要なラウンドだったんじゃないかと感じました。


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声を詰まらせ感泣にむせぶ内藤さんの姿は、たまらなく胸にグッときました。


 
大さん、おめでとう!
 

本当におめでとう!!
 


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昨夜は、クレイジー”タイガー”キム選手が、本来の階級 スーパーウェルター級(69.85 kg)から、3階級上のライトヘビー級(79.38 kg )の 東洋太平洋タイトルに挑むと言う冒険マッチだったんです。
その階級間の体重差は約10キログラム、想像を絶する体格差ではないでしょうか。
 

試合が始まると、階級の差を感じるシーンもしばしば見えたのですが、最終12ラウンドまで積極的に攻撃を続けたキムさんが、3-0の判定を手にし、東洋太平洋タイトルの2階級制覇を達成してしまったんです。
 
 
世界的に破格のビッグマネーが動くことの少なくない中量級で、なかなか世界に挑戦するチャン
スを手に出来ませんが、目の前にある壁を一つ一つ達成して、偉業を成し遂げるクレイジーキム選手にたまらない魅力を感じてしまいます。
 

そんな金山さんが世界の舞台に立つ日を信じ、応援しています。



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キム選手の前座に、知人の中島孝文くんが出場し、ベテラン土居選手をKOしました。
 
以前よりも、確実に進歩している中島君の姿に驚きました。
 

このまま、自信を持って、駆け上がれ!!
 
 

 
なんだか、好試合が続き、ウキウキです。
 
 

 
「ボクシングは、素晴らしいんだかんな!」
 

  


訳もなく叫びたい!!!

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Profile

山口裕朗(やまぐちひろあき)
1999年プロボクサーとして17戦10勝(6KO)7敗の戦績を残し引退後、2002年 「サンデー毎日」で写真家としてデビュー。
2005年 ボクシング引退後、撮り続けている、かつての対戦 相手達の写真を、写真展『放熱の破片(かけら)』で発表。
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