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驟雨の少女

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1999年、写真学校に通っていた頃、ヒッチハイクで四国の香川まで旅をしました。
その前年に自転車で西日本を旅した時にお世話になった、琴平の方に会いたかったからです。
道中、車が拾えずに吉野川沿いを歩いていると、驟雨が襲ってきました。
土手の上に目をやると、女子高校生らしき少女が、ずぶ濡れで走っていきました。

旅先の雨は嫌なものです。
あの少女は、もうじき家族の待つ家に帰ってホッとするのだろうと思うと、草のにおいに包まれながら、もの凄い孤独感に包まれました。

旅を終え、帰京して慌ただしい日常に戻ると、また旅に出たくなる。
不思議なものです。


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Profile

山口裕朗(やまぐちひろあき)
1999年プロボクサーとして17戦10勝(6KO)7敗の戦績を残し引退後、2002年 「サンデー毎日」で写真家としてデビュー。
2005年 ボクシング引退後、撮り続けている、かつての対戦 相手達の写真を、写真展『放熱の破片(かけら)』で発表。
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