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東北山行 その216 マタギナガサ

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ほとんどのマタギが携行している山刀(ナガサ)について。

故 西根稔さん(三代目西根正剛)が作っていたフクロナガサが有名ですが、正剛さんがお亡くなりになった今では、弟弟子の西根登さん(四代目西根正剛)が鍛造しています。
阿仁前田にある西根鍛冶店でナガサ作りを撮影させて頂きました。

フクロナガサというのは、柄の部分が刀身と一体化していて、筒状になっています。
筒の部分に木の棒をさせば槍にもなるというものです。

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上の写真は、松橋旅館の松橋利彦さんのもので、三代目 西根正剛さん作。

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獲物の解体にも使え、薮こぎもでき、熊とばったり出くわしてしまった時の護身用にもなるので、7寸(約21センチ)くらいの物を持つ方が多いようです。


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マタギの皆さんと一緒に山に入る時、西根鍛冶店のナガサを私も携行してます。
鉄砲を持っていないので、いざという時にこれで熊と戦えるかもしれないと、精神的な支えになっている気がします。

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Profile

山口裕朗(やまぐちひろあき)
1999年プロボクサーとして17戦10勝(6KO)7敗の戦績を残し引退後、2002年 「サンデー毎日」で写真家としてデビュー。
2005年 ボクシング引退後、撮り続けている、かつての対戦 相手達の写真を、写真展『放熱の破片(かけら)』で発表。
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