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放熱の破片  vol.6

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ボクシング、全日本新人王決定戦がありました。
 
 

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新人王戦は、優勝すれば日本ランキング10位にランキングされ、新人達にとっては登竜門です。
 
僕のボクサー時代のジムの先輩、新田渉世さんは、現在 川崎市向ケ丘遊園で新田ジムを主宰していて、先月、ジムオープンから4年目にして初めて東日本新人王を誕生させました。その黒田雅之くんがライトフライ級で西日本新人王と対戦し、1ラウンドKO勝利で全日本新人王を獲得と同時に、大会の最優秀選手賞に輝きました。
 
 
黒田君の左フックは、なんとも魅力的な煌めきを感じずにはいられないパンチです。
なにか、"ゾクッ"っとするようなタイミングで切れのあるパンチを打ち抜くんですね。
7勝(6KO)1敗と、ライトフライ級(48.9kg)という軽量級にしては破格のKO率を残しています。

新田ジムのチーフトレーナーを務めるのは孫 創基(ソン チャンギ)さんです。
”さん”なんてつけてしまいましたが、孫くんとよばせてもらっています。
 孫くんも僕も新田さんの後輩で、階級も一緒・生まれた年も一緒だった孫くんとは、一番スパーリングをしたかもしれません。地球上で一番多く殴り合った男が孫くんだと思います。
 
その孫くんが、昨年ポソリと、ジムオープンから3年経ってもA級ボクサーを育てることが出来ていない己の無力さを嘆くようなことを口にしていたことを思い出します。
 
今日の黒田君の勝利で、少しでも、孫くんの胸中にもやもやしていたものが吹き飛んだかもしれません。
 
 

黒田君、新田さん、孫くん、そして、ジム関係者の皆様、本当におめでとう!!!
 


 

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新田ボクシングジム  http://www.nittagym.com/
 
 

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Profile

山口裕朗(やまぐちひろあき)
1999年プロボクサーとして17戦10勝(6KO)7敗の戦績を残し引退後、2002年 「サンデー毎日」で写真家としてデビュー。
2005年 ボクシング引退後、撮り続けている、かつての対戦 相手達の写真を、写真展『放熱の破片(かけら)』で発表。
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