戦士と語る 江畑佳代子さん
広告代理店に勤務しながら女子ボクサーとして活躍している、江畑佳代子さんを撮影させて頂きました。
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広告代理店に勤務しながら女子ボクサーとして活躍している、江畑佳代子さんを撮影させて頂きました。
「ボクシングで勝つ為に一番大切な事は何かな?」
”ノックアウトダイナマイト” 内山高志にずっと聞きたいと思っていた事をぶつけてみました。
「打たせない事じゃないですかね。」
う〜ん、この男が言うと、説得力がある。
ジム頭となった今でも、自分の流した汗は自分でモップをかけ、撮られている事に気がつくと、しっかりとカメラ目線のこの男は、撮られる事が大好きなようです。
昨年から撮影している東北山行を、写真学校時代からの恩師 鈴木邦弘先生に見て頂き、アドバイス頂きました。
数年ご無沙汰してしまっていたのですが、鈴木先生に確信を持って見て頂ける写真がまとまっていなかったので、なかなかご連絡を差し上げる事が出来ずにいました。
ちょっと軽い気持ちで見てくださいとは言えない方なんです。
的を得た事を、歯に衣着せずにズバズバとおっしゃる。
しかし、そのアドバイスは、取り組んでいるテーマに抜け落ちていたパズルのピースが一つ入って、後のヴィジョンがすらすらと見えるような気がする。
僕の気持ちに的中するんです。
この日は、これまで撮らずに目を逸らしていたジャンルの写真を東北山行に加える事を指摘して頂きました。
その為には、これまで以上の努力と執着心が必要となるのですが、東北の写真を、ただの記録として終わらせないように、写真から、撮り手と被写体の世界の広がりが写り込むように精進しようと、覚悟を決めた次第です。
写真を見て頂いた後は、人通りの少ないお盆の築地で、一献傾けました。
昼から夜まで、写真の話を聞かせて頂き、間違いなく幸せな時間でした。
先日、渋谷での撮影を終え、せっかく西側に来たので、
「下北沢で一杯ひっかけてかえろう」
と思ったのですが、お目当ての飲み屋が開くのにはまだ早く、撮影で汗だくになった体も気持ちがいいものではなかったので、明大前の銭湯でひとっ風呂浴びました。
僕は、ハンカチの肌触りよりも、手拭いが好きで、この日は手拭いを二つ持参していたので、手拭い一本使って風呂に浸かりました。
高い天井の広々した空間で、ゆったりと湯船に肩をしずめて温まり、さっぱりした体で夕暮れの下北沢に行って呑む生ビールの味は格別です。
その夜は夏祭りだったようで、浴衣姿のチビッ子達が、元気よく駆け抜けていきました。