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2007年07月31日

「 Under The Ground, Above The Water. 水 の 記 憶 人 の 記 憶 」

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グループ展に写真を出展させて頂きました。
 
初めてボクシングを主題とした写真とは別の写真を展示しております。
 

開催期間  2007年 7月31日 火曜日 〜 8月11日 土曜日

 時間   月曜日〜金曜日  19:00 ~ 22:00
      土曜日〜日曜日  12:00 ~ 20:00
  
 

「 Under The Ground, Above The Water. 水 の 記 憶 人 の 記 憶 」 

http://www.ftftftf.com/aa_tenji10ugaw.html
 
 
   地図
http://www.ftftftf.com/aa_chizu.html
 
 
 
会場に、3・7・9・10・11日、居る予定でおりますが、変更があり次第、こちらでご報告させて頂きます。
 
※3日、行けなくなってしまいました。
ギャラリーに行けなくなってしまった代わりに、くらんどでお手伝いしております。
 
くらんど
http://9rando.jp/

2007年07月30日

diary7月29日

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道はどこまでも続いていくんですね・・・。
 
 
最近、明後日から始まる合同作品展の事や(詳細は後日お知らせさせて頂きます)ちょっとした考え事があって、ベッドに入ってから目を閉じてもなかなか寝付けない日が続いています。

 
そんな時に、ベランダに出てタバコをくゆらせ、近くを走る高速道路を通り過ぎて行く車の光線を眺めていると、どこかに行きたくなるんですね。
 


この道を行けば、海が見えるんだろうと・・・。
 
 



もうすぐ梅雨が明けたら、バイクにテントを積んでどこかに行きたいな・・・。
 
 


diary7月29日

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ワタナベジム期待のホープ、”ノックアウトダイナマイト”内山高志さんの写真を撮らせて頂きました。

 内山さんは、アマチュアで全日本選手権に3度、国体で1度優勝経験の実績を引っさげてプロ入りし、7戦7勝(5KO)、9月8日に東洋太平洋タイトル挑戦が決まっています。
 

日本人離れした体と顔(失礼)から繰り出されるパンチには、多くのゲームセンターのパンチングマシーンの記録を塗り替えてきたパワーが秘められています。
 
しかし、一発に頼った一発屋ではなく、豊富なアマチュアキャリアで培われた高い技術も持ち合わせていて、実に魅力的なボクシングを見せてくれるんです。


先日、本人から撮影の依頼を頂き、翌日に急遽撮影でした。


写真を撮る時は、印画紙という平面に何を表出できるのか冷静に考え、自分が感じているイメージをどうすれば作れるのか、被写体とコミュニケーションをとりながら演出していく。
 
熱した感情を冷静な理性で抑制しながら、ファインダーをのぞくと、内山高志という男は実に絵になる男だと感じました。

彼が自分の可能性に対して持っている確信が、一つ一つの所作となり、表情になって現れるのだと思います。
  
 

久しぶりに、興奮して撮影しました。
 
 
 
 
9月8日、彼がチャンピオンベルトを巻く姿が見たい!!
 



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プロボクサー内山高志 Pound for Pound  ボクサー内山高志のブログ
http://blog.livedoor.jp/uchiyama001/

2007年07月26日

diary7月25日

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          引っ越し
 
 


住み慣れた部屋とさよならし、新たな場所での写真ライフが始まりました。
 
 
壁一面を覆っていた本棚をどかすと、本棚で隠れていた所以外はタバコの煙で黄ばんでいて、その部屋で過ごした時間を振り返り、少しばかし感傷的になります。
  
最後の夜の部屋で、積み上げられたダンボールを眺めながら、捨てたくても捨てる事の出来ない荷物が増えたなと感じます。
 

 
新しい部屋は、とても快適です。

日当りも風通しも、窓からの開放感も抜群で、部屋の空気がいつも入れ替わっている。

淀んだ『気』のようなものがたまらないというのか、清々しい気持ちで作業が出来るんですね。
 
 
毎日少しずつダンボールの封を開け、だいぶ片付きました。
 

青空を眺めながらのコーヒーは格別です。

 
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2007年07月19日

放熱の破片  vol.14

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あなたの男泣きにもらい泣きです。

昨夜・今夜と、2夜続けて好試合は続くものです。
 
WBC世界フライ級タイトルマッチ、チャンピオン ポンサクレック・ウォジョンカム(タイ)は、世界フライ級史上最多防衛回数17回を記録し、今夜防衛に成功すれば、自己記録更新18度目の防衛戦でした。
難攻不落の安定チャンピオンと言う事ですね。
 
その王座に挑む内藤大助さん(宮田ジム)は、過去ポンサクレックに2度挑み、惨敗していて、今日が3度のチャレンジです。
内藤さんの戦績は30勝(20KO)2敗2分け、2つの敗戦はポンサクレックに喫したものですが、それ以外に負けはなく、高いKO率が示す通り、ハードパンチの持ち主です。

そして、チャンピオン有利の下馬評を覆し、3-0の文句無しの判定をものにして、内藤さんが新チャンピオンになったんです。
僕の勝手な感想では、果敢に前進して、ペースをもぎ取りにいった1ラウンドがこの試合で最も重要なラウンドだったんじゃないかと感じました。


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声を詰まらせ感泣にむせぶ内藤さんの姿は、たまらなく胸にグッときました。


 
大さん、おめでとう!
 

本当におめでとう!!
 


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昨夜は、クレイジー”タイガー”キム選手が、本来の階級 スーパーウェルター級(69.85 kg)から、3階級上のライトヘビー級(79.38 kg )の 東洋太平洋タイトルに挑むと言う冒険マッチだったんです。
その階級間の体重差は約10キログラム、想像を絶する体格差ではないでしょうか。
 

試合が始まると、階級の差を感じるシーンもしばしば見えたのですが、最終12ラウンドまで積極的に攻撃を続けたキムさんが、3-0の判定を手にし、東洋太平洋タイトルの2階級制覇を達成してしまったんです。
 
 
世界的に破格のビッグマネーが動くことの少なくない中量級で、なかなか世界に挑戦するチャン
スを手に出来ませんが、目の前にある壁を一つ一つ達成して、偉業を成し遂げるクレイジーキム選手にたまらない魅力を感じてしまいます。
 

そんな金山さんが世界の舞台に立つ日を信じ、応援しています。



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キム選手の前座に、知人の中島孝文くんが出場し、ベテラン土居選手をKOしました。
 
以前よりも、確実に進歩している中島君の姿に驚きました。
 

このまま、自信を持って、駆け上がれ!!
 
 

 
なんだか、好試合が続き、ウキウキです。
 
 

 
「ボクシングは、素晴らしいんだかんな!」
 

  


訳もなく叫びたい!!!

2007年07月16日

放熱の破片  vol.13

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彼の勇姿を撮るのは最後です・・・。
 

元日本ライト級1位、僕のラストファイトの相手 田中光吉の引退式が、7月12日に後楽園ホールでありました。
 
奇しくも7月12日は僕の誕生した日であり、その日に光吉君がリングとの決別を向かえる、それは偶然とはいえ、不思議な縁を感じずにはいられません。
 
満身創痍の体で3度日本タイトルマッチを戦い、惜しくも1度引分け、2度惨敗と、あと一歩のところでベルトに手が届かなかった光吉君でしたが、肉体的にぼろぼろになるまで戦い続ける事の出来なかった僕にすれば、彼のボクサー人生に尊敬の念を抱いています。
 
一昨年(2005年)は、僕に引退を決意させたキンジ天野君・ラストファイトを戦った田中光吉君、二人が公式戦を戦った最後の年であり、2人の最後の試合からほどなく、『放熱の破片(かけら)』という写真展を開催しました。 
その写真展は、キンジ君と光吉君の二人を撮影させてもらっていたものを発表したのですが、写真展自体は春前から決まっていて、まさか、そのタイミングに二人がリングを去るなどとは思いもよらないことでした。

そして、どうした訳かその頃から、リングで戦うボクサー達へのジェラシーが、僕の中で不思議と消えていったんですね。 
 
2005年は、僕とボクシングとのつき合い方に、大きな変化をもたらした年でした。 

 
僕と同い年のその2人とも、今年、正式に引退式をし、リングと決別の節目を向かえる、

 

もう、後楽園ホールで美しいシャドーボクシングをする彼の姿を撮影するのは最後です。
 
 
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光吉君は、先日五反田に居酒屋をオープンし、新しい第一歩を踏み出しました。
 
33歳の元ボクサーが、これからどう生きていくのか、僕は、撮り続けていきます。

 
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何十年か経った日に、互いに笑いながらそんな写真を見る時がくるんじゃないかな・・・。 
  
 

 
光吉君、11年のプロ生活、本当お疲れさま。
 
君の存在が、僕の中でどれほど大きなものかは伝えようがないけれど、君と戦えた事を誇りに思ってます。
 
 
これからもよろしくね!
 
 
居酒屋 くらんど
http://9rando.jp/
 
光吉君のこと
http://foto-finito.com/2006/11/diary1116.html#more
http://foto-finito.com/2007/04/diary48.html#more
 
 
19日・20日、くらんどでお手伝いしています。
お時間ある方は、是非遊びに来て下さいね。
 

浜口京子 vol.11

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2007年07月09日

diary7月8日

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                 ここではないどこかへ・・・
 
 
 

2007年07月08日

diary7月8日

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(写真:左から、スパーリングを披露した女子ボクサー、田中宏美さん(JBスポーツ)・富樫直美さん(ワタナベ)・鳥海マネージャー・柳光会長・河野公平くん(ワタナベ)・今西秀樹くん(ワタナベ))
 
 
 SHONAN RYUJU BOXING FAMILY(湘南リュージュ ボクシングファミリー)のオープニングレセプションがありました。  

元東洋太平洋・日本スーパーフライ級チャンピオンの柳光和博(りゅうこう かずひろ)さんが会長を務めるこのボクシングスポーツジムで、マネージャーを務めるのが、『水道管の中のオルフェウス』で主演を演じてくれた、元東洋太平洋バンタム級チャンピオンの鳥海 純さんです。
トレーナーは、いつも元気いっぱいな元B級ボクサーの川端龍也さん。

数ヶ月前から、ジム開設に向けて始動している事は鳥海さんから聞いていましたが、いよいよオープンが迫り、web用の写真撮影を依頼してくれ、数日前に撮影に行きました。
 
JR平塚駅徒歩1分。約90坪あるという広々としたスペースに、ウォームアップ用のホットルーム、おそらく、僕の知っているボクシングジムの中では、一番の設備ではないでしょうか。
  

ジム開きの記念スパーリングには、日本スーパーフライ級チャンピオンの河野公平くんが登場し、同僚の今西秀樹くんと白熱したスパーリングを披露してくれました。 
 
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折しも、平塚駅周辺では七夕祭りで賑わっていて、平塚市民の皆さんにも、存在をアピールできた事でしょう。

ガチガチなボクシングジムという感じではなく、楽しく体を動かせるジムですので、お近くにお住まいの方で、運動不足を解消したい方などいらっしゃいましたら、一度覗いてみて下さい。

 

「湘南 RYUJU BOXING FAMILY」 ブログ
http://ameblo.jp/shonanryujuboxingfamily/ 
「湘南 RYUJU BOXING FAMILY」オリジナルホームページ
http://www.gaudisportsentertainment.com/
 
 
 
 

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Cジム会長のYさん、河野君のベルトを巻いて、ふざけてる場合じゃありませんよ!
 
 
 
 
あれれ・・・、後ろに見える赤ら顔の方は・・・、 
 

 
Sジム会長のHさんではありませんか。
 
 
皆さん楽しそうに酔っぱらっていますね〜。


 
 
と、ジム会長も多数お見えになり、レセプションパーティーは盛況でした。
 

 

2007年07月07日

diary7月6日

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 随分と時間が経ってしまいましたが、ボクシングが巡り会わせてくれた素敵な仲間達、滋賀編です。
 

アオキヒロシと別れ、神戸 三ノ宮駅からJRに揺られ、京都駅に下り立ちました。
 
diary6月5日
http://foto-finito.com/2007/06/diary65_1.html#more
 

 あの男、河田喜代治君とは昨年末にあって以来、約半年ぶりの再会、奥さんとは、約一年ぶりの再会でした。
 
河田君とのこと 
http://foto-finito.com/2006/10/diary109.html#more
http://foto-finito.com/2006/12/diary1231_1.html#more 

河田君と僕は、13年前に新人王戦で対戦しました。現在彼は、滋賀の工房で仏像等の修復をしています。 
奥さんは、ハンドメイドの財布を販売し、通信の大学で織物の勉強もしています。
僕の持っていた栗の模様の手拭いを、『その模様は細見美術館で売ってるのだよね。』という眼力の持ち主です。
何かを作り出す事に携わる二人なんですね。 

 
よくお酒を呑みにいく間柄のような自然な空気の中、駅の近くの酒場に流れ込み、3人で乾杯しました。

 
しばらくすると、奥さんの美大時代の友人で、現在は京都に在住しながら大阪でアパレル関係の仕事をされている方も加わり、どんどんお酒がすすみます。
 
 
奥さんのお友達が、3人まとめて泊めてくれるというので、京都の『クラブ』に32歳の4人で繰り出し、くたくたになってお友達のお宅に辿り着きました。
そこは、昔ながらの長屋風で、なんとも風情のある京都らしい感じの佇まいでした。
 
目が覚めると、僕の隣に寝ていたはずの河田君の姿はありません。
彼は早朝に滋賀に帰り、仕事に行ったという事でした。

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しばらくして、もそもそと起きだし、3人で京都霊山護國神社に行きました。

20代前半の頃、坂本龍馬の生き方に感銘をうけた僕は、9年前、自転車で西日本を旅していた時、京都のお墓と高知の桂浜は、どうしても行きたいと思っていました。

荷物を満載した自転車で、緩やかな坂を登り、霊山護國神社に辿り着き龍馬さんのお墓に手を合わす事はできたのですが、 霊山歴史館は閉まっていて中を見る事が出来なかったんです。
だから、今回はどうしても行きたかったんです。
 
2人を道連れにして、歴史館を見る事が出来ました。

京都観光の後は、河田夫人と滋賀に向かいました。
予定では、東京に帰るつもりだったのですが、滋賀の河田家にお邪魔させてくれると言うお言葉に甘えさせてもらう事にしました。
 
河田家では、くつろぎながら、ゆっくりとお酒を酌み交わし、奥さんの手料理に舌鼓をうちました。
 
 

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戦った当時には思いもよらなかった関係は、何かにたぐり寄せられているようにすら感じます。
ボクシングは、殴り合いですが、そこに怨みも憎しみもなく、ただ強くなりたい一心で戦ってきました。
 
 
そうして、気がついてみると、一緒に汗を流したジムメイトや対戦相手と、友人として付き合っている。
この肉体だけを頼りに、かけがえのない時間を共有したという関係。
真剣にボクシングのリングに上がって、本当によかった。
 
 
 
心から感じます。

 

2007年07月04日

diary7月3日

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                                    photo:Kitazumi Mina
 

         その夜   ぼくは  岡本太郎だった 
 
 
 

2007年07月02日

sports navi 2007年7月2日

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WBA世界フライ級タイトルマッチ、正規王者の坂田健史(協栄)が、暫定王者ロベルト・バスケス(パナマ)を3−0の判定で破って、初防衛に成功しました。
 
坂田くんは、このタイトルを手にするまでの3度の挑戦を、あとわずか、という僅差の判定で落とし苦汁を呑んできました。

でも、我慢して、我慢して、4度目の挑戦でこのタイトルを手に入れたんです。
 

こういう男がチャンピオンであるという事は、本当に嬉しい!!
 
 
防衛おめでとう!!!

 
スポーツナビ WBA世界フライ級王座統一戦 坂田健史
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/column/200707/at00013743.html

2007年07月01日

実話ナックルズ

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2007年6月30日発売『実話GONナックルズ』(ミリオン出版)で、ボクサー稲村健太郎くんの企画を掲載して頂きました。
 
稲村君は、東大医学部在学時にプロになり、卒業後もボクシングを続け、今では病理医として癌の研究に打ち込む一方、リングに上がり続けています。
 
しかし、4月の試合の内容が、彼の肉体的なダメージを感じさせずにはいられない内容でタイ人にTKO負けを喫しました。
 
そんな彼が、何故ボクシングにそこまで魅了されるのかを聞いています。
今回は、ライターの丸山幸一さんに文章をお願いして、僕は写真のみの掲載となっています。  

よろしかったら、ご覧下さい。

 

『実話GONナックルズ』(ミリオン出版)
http://taiyohgroup.jp/index.php/module/Default/action/Detail?item_id=070501013

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Profile

山口裕朗(やまぐちひろあき)
1999年プロボクサーとして17戦10勝(6KO)7敗の戦績を残し引退後、2002年 「サンデー毎日」で写真家としてデビュー。
2005年 ボクシング引退後、撮り続けている、かつての対戦 相手達の写真を、写真展『放熱の破片(かけら)』で発表。
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