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放熱の破片  vol.18

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一昨日、後楽園ホールに足を運びました。

お目当ては、日本S・バンタム級4位 三浦 数馬くん(ドリーム)が 涼野 康太くん(五代)を迎えての8回戦。

 

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 序盤から、三浦くんのパンチがきれいに当たり、不倒ファイター涼野くんもKOされるのでは・・・、という展開。

しかし、中間距離では歯が立たないと思ったのか、涼野君が小さなパンチを打ちながら前に出て、三浦くんがロープに押し込まれるようになります。


押し込まれていても、クリーンヒットは三浦くんが当て、ポイントは三浦くんが奪います。

 
それでも、涼野くんは、旺盛なガッツとスタミナで前進を続けます。



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試合終了のゴングが響き、健闘を讃え合う両者。
 


敗北を宣言され、観客に深々と一礼する涼野くんの、そのやけに清々しい姿に、ひょっとすると、これが涼野康太をリングで見る最後になるのかもしれない、そんな勝手な事を考えてしまいました。



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山口裕朗(やまぐちひろあき)
1999年プロボクサーとして17戦10勝(6KO)7敗の戦績を残し引退後、2002年 「サンデー毎日」で写真家としてデビュー。
2005年 ボクシング引退後、撮り続けている、かつての対戦 相手達の写真を、写真展『放熱の破片(かけら)』で発表。
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