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放熱の破片番外編   友を殴る

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11月2日(日曜日)東日本新人王 決勝戦が後楽園ホールで開催されます。
 
バンタム級の試合は、片桐秋彦くんと古橋大輔くんの対決。
 
二人は共に新田ジム所属、しかも、同じ中学校の野球部出身、一年違いの先輩後輩で、古橋くんは片桐くんを『先輩』と呼ぶ関係です。
 

先月、二人の対決が決まってから新田ジムにおじゃました時、和気あいあいといった空気はありませんでした。
しゃべくりながら練習している選手で強い選手を見たことがありませんから、いつも通りに集中して練習していたのでしょうが、僕の前では二人が言葉を交わす姿を見る事がありませんでした。

 
 

部外者の僕は、勇敢な戦いを見せてくれればどちらが勝ってもいい、などと言ってられますが、毎日苦楽を共にしているジムの仲間やスタッフにすれば、なんとも言いがたい気持ちでしょう。

9日後、後楽園ホールのリング上で二人が堂々と、ひたむきに殴り合う姿をしっかりと撮影します。

 
 
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Box-on! 連載コラム 『ショーセイのリング人生道場』
 

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山口裕朗(やまぐちひろあき)
1999年プロボクサーとして17戦10勝(6KO)7敗の戦績を残し引退後、2002年 「サンデー毎日」で写真家としてデビュー。
2005年 ボクシング引退後、撮り続けている、かつての対戦 相手達の写真を、写真展『放熱の破片(かけら)』で発表。
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