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放熱の破片  vol.39

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あまりに突然の出来事で、シャッターを押せなかった・・・。 
 
 

 2月25日の日本スーパーバンタム級(55.3kg)タイトルマッチが近づくにつれ、ワクワクして仕方がありませんでした。

技巧派の両者、チャンピオン三浦数馬くん(ドリーム)と、元王者で1位の木村章司(花形)くんが戦うとなれば、派手な殴り合いを期待するのではなく、ペース・距離を争う高度な駆け引きが展開される訳で、それを想像するだけでワクワクでした。

 

試合前の控室、初防衛戦を控えた三浦君の顔には、程よい緊張感と、若干の気負いのようなものが浮かんでいるように見えましたが、ドリームジムの控室は、クラッシャー三浦会長とマネージャーの南さんの軽快な冗談で和やかなムードになるので、そんなプレッシャーは消化出来ていたのかもしれません。
事実、第一ラウンドの動きは悪くなかった。
 
 
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左を合わせようとする木村君のタイミングを、うまくはずしていたように見えました。
そして、第二ラウンド中盤に、木村君が放った一発の左フックで勝負は決します。

ドンピシャのタイミングで左を命中させられた三浦君が痛烈にダウンし、立ち上がったものの、ふらつく足取りを見て、レフェリーはカウントアウト。
あまりに突然の出来事で、シャッターを押せませんでした。
 
 
 
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三浦くんのボクシングスタイルが大好きな僕としては、三浦君が敗れた事は悔しい気持ちもあります。
でも、こんなに凄い試合を体感出来た事は嬉しい。
 

最初のタイトルを失ってから、しんぼうしてこの日にこぎつけ、ベルトを再び腰に巻いた木村君は、昔よりも強くなっていました。
 
おめでとう!!

 
 
両者ともに素晴らしい戦いをありがとう!


 

 
この日のプロモーターはビータイトプロモーションでした。
セミファイナルも、その前の前座試合も見応えのある試合が多く、プロモーターとしての瀬端幸男さんの手腕の素晴らしさもあり、お客さんは満足できたのではないでしょう。
瀬端さんにもありがとう!
 
 
三浦数馬オフィシャルサイト

三浦数馬オフィシャルブログ
 
 

ビータイトプロモーション
 
スポーツナビ ボクシング人気回復のために
ビー・タイトプロデューサー瀬端幸男氏に聞く

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Profile

山口裕朗(やまぐちひろあき)
1999年プロボクサーとして17戦10勝(6KO)7敗の戦績を残し引退後、2002年 「サンデー毎日」で写真家としてデビュー。
2005年 ボクシング引退後、撮り続けている、かつての対戦 相手達の写真を、写真展『放熱の破片(かけら)』で発表。
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