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袴田巌さん 再審が決まり思う事

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<2014年3月27日 東京拘置所に入る袴田巌さんのお姉さん 袴田秀子さん>

袴田事件の存在は、ボクシングを見始めた頃から知っていました。
当時、ボクシング協会長のファイティング原田さんが、リング上で支援を表明した時の記事を熟読していたボクシングマガジンで読んだからです。

その後、事件の事は次第に聞かなくなっていきました。
私のボクサー時代からの先輩である新田渉世会長が、東日本ボクシング協会の理事になり、2006年に『袴田巌再審支援委員会』を立ち上げたと新田さんから聞きました。

それでもまだ、どこか他人事のような気がしていたのですが、新田さんに袴田事件の話を聞かせてもらい、自分でもインターネットで調べてみたりするようになって、感じたのです。


私も元プロボクサー。
ボクシングをやっていたという事が理由で、身に覚えのない事件に巻き込まれ、犯人に仕立て上げられ、はけないズボンをはかされてもなお無実を証明できず、人生の半分以上を塀の中で、しかも、死刑が執行される恐怖におびえながら毎日を過ごす事になったらどうなるのだ、と。

ぞっとしました。

それから、ボクシングの会場に行く時には、出来る限り袴田さん支援ティーシャツを着ていく事にしました。
いつも同じティーシャツを着ているのは、それしか着る服がないからというわけではありませんよ。笑


私が支援ティーシャツを着たからといって、事件への関心をもってくれる人が増えるかどうかはわかりませんでしたが、何か出来る事をしなければという思いからの行動でした。


そして、昨年から新田さんが多忙を極め、協会員ではない私ですが、袴田巌再審支援委員のお手伝いをさせて頂ける事になりました。

普段から一緒に取材をしているライターの渋谷淳さんもオブザーバーとして委員会に出席してくれていた事も、まっすぐな気持ちを持った真部豊会長の存在も心強かった。

何より、多くの人の心を動かした新田さんの熱意があったからこそ、ボクシング界は袴田さんの再審支援を続ける事ができたのではないかと感じています。


再審が決まり、これから袴田巌さんの無実を証明していく中で、微力ながらお手伝いをさせて頂きますので、皆様これからもお力添えよろしくお願い致します。


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山口裕朗(やまぐちひろあき)
1999年プロボクサーとして17戦10勝(6KO)7敗の戦績を残し引退後、2002年 「サンデー毎日」で写真家としてデビュー。
2005年 ボクシング引退後、撮り続けている、かつての対戦 相手達の写真を、写真展『放熱の破片(かけら)』で発表。
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