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放熱の破片  vol.40

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福島学34歳、まだまだ現役です。



3月7日、後楽園ホールの興行は、厳選された試合が6試合、全てA級ボクサーの試合でなかなかの好カードでした。
観に来たお客さんには嬉しい興行ではなかったでしょうか。


セミファイナルに登場した福島学(花形)くんは、僕と同い年の34歳、デビューも一年違いで、ユタポン前田さんという共通の対戦相手がいる事もあって、勝手に親近感を覚えています。

福島君は、元日本・元東洋太平洋のバンタム級チャンピオンで、世界タイトルにも挑戦した事があります。この日の試合も入れると、日本人現役最多の46戦のキャリアのベテランです。

試合前、福島君の控室には現役・元チャンピオン達が集まり、福島君の人柄が伝わる和やかなムードです。

 

この夜は、最近僕が見た福島君の試合の中では最も動きが良く、距離感も抜群でした。
 

しかし、目の上に刻み込まれた歴戦の傷跡は、開きやすくなっていて、この日も4ラウンドに偶然のバッティングで開いた右目の上が致命傷となり、5ラウンド負傷判定になってしまいました。
もっと試合を見たかったですが、判定は文句無しの勝ちでした。

花形会長の事ですから、今更安易な相手と試合は組まないでしょうし、一戦一戦が正念場になると思いますが、そんな福島君の姿をこれからも記録させてもらいます。


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 メインイベントは榎洋之(角海老宝石)くんの再起戦。
 
初の世界挑戦となった前戦では、盤石の王者クリス・ジョンに及びませんでしたが、殻を破る片鱗を見せていただけに、榎君の再起は楽しみにしていました。
 
この日の対戦相手は、8勝(5KO)1敗1分のインドネシアチャンピオン アルディ・ディエゴ。
戦績を見ると侮れないと思いましたが、榎君は一皮むけていました。
 
ジャブからの後続打がスムーズに出て、素晴らしい攻撃を見せました。
 
3ラウンドにボディーブローでKO勝利。

 
次の試合も楽しみです。
 
 

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プロボクサー福島学【福ちゃん小話】
 
 
 
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放熱の破片  vol.29

 
 
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Profile

山口裕朗(やまぐちひろあき)
1999年プロボクサーとして17戦10勝(6KO)7敗の戦績を残し引退後、2002年 「サンデー毎日」で写真家としてデビュー。
2005年 ボクシング引退後、撮り続けている、かつての対戦 相手達の写真を、写真展『放熱の破片(かけら)』で発表。
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